【お悩み】言いたいことが言えずに悩んでいます。

太郎 By: 太郎 | Posted: 2024/02/16

【お悩み】言いたいことが言えずに悩んでいます。
「本当は違うんだけど…」「本当は嫌なんだけど…」
大切な人、職場の人などと話すとき、こんな風に本音を飲み込んだ経験はありませんか?

自分の意見や気持ちを伝えることって、時に怖いですよね。相手を傷つけたり、関係が悪くなったりするのが怖い。だから、つい言いたいことを我慢してしまう。

でも、本当にそれでいいのでしょうか?

本音を伝えられないことで、私たちはどんな思いを抱えているのでしょうか?

・誤解が生む心の距離
相手が何も言ってくれないと、不安や不満が募ります。「私のこと嫌いになったのかな?」「怒ってるのかな?」と、悪い方に考えてしまうことも。

実は、相手も同じ気持ちかもしれません。「何か言いたいことがあるのかな?」「本当は嫌なのかな?」と、あなたの本音を推測して、不安や不満を感じている可能性があります。

このように、お互いが本音を隠すことで、誤解が生じ、心の距離が遠くなってしまうのです。

・言葉の裏にある真実
相手が本音を伝えてくれないとき、私たちはつい「私のことが嫌いだから」「私の意見を聞いてくれないから」と、悪い方に考えてしまいがちです。

しかし、そこに必ずしも悪意があるとは限りません。相手もまた、あなたを傷つけたり、関係が悪くなったりするのが怖いのかもしれません。

・勇気を出して、一歩踏み出す
本音を伝えるのは怖い。でも、その勇気によって、誤解は解け、心の距離が近づくこともあります。

相手がどのように受け止めてくれるかは、誰にもわかりません。しかし、何も伝えずに後悔するよりも、勇気を出して一歩踏み出してみませんか?

・私の経験談
私は常にいい人を演じてしまった結果、人間関係で苦しみ、心を病んでしまいました。
私が勤めていた会社の営業部門では、営業担当者として限られた会社のリソースをどのように獲得し、活用するかが非常に重要でした。限られたリソースは製品在庫です。製品在庫を巡った競争は激しく、チーム内では常に足の引っ張り合いがあり、批判やいざこざが絶えませんでした。
このような状況下、私のいい人を演じがちな性格は弱点となりました。ベテラン社員からのプレッシャーに屈し、在庫を譲ることが多くなりました。在庫を譲り、自分の感情や考えを抑え込むことシーンが増えるにつれ、ストレスが積み重なり、そしてある時に時限爆弾のように爆発し、ますます人間関係の問題が深刻化していきました。
今思えば、誤解や心の距離が遠かったことが原因かと思います。一言を言えていれば、結果は異なっていたと思います。

・参考文献
繁桝 江里, 池田 謙一(2003), コミュニケーションにおける否定的フィードバックの抑制の対人的効果 : 「その人とぶつかるくらいなら言いたいことを言わない」ことは何をもたらすか, 社会心理学研究, 19(1), p30-40.

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